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できない理由を探すな【挑戦をする前に聞け①】“無意識”が挑戦を辞めろと言ってくる:才能の言語化#37

できない理由を探す人の心理には、「クリエイティブ・アボイダンス(創造的回避)」というものが深く関わっています。

「できない理由を探すな」名言

できない理由ではなく、できる理由を探しなさい。

コリン・ターナー著書 あなたに奇跡を起こす やさしい100の方法

クリエイティブ・アボイダンス(創造的回避)とは

クリエイティブ・アボイダンス(創造的回避)とは、自分を納得させようとする脳の無意識な働きです。

コンフォトゾーン(快適な空間)から出そうになったとき、脳は無意識にできない理由、やらない理由を非常にクリエイティブに探し出す。

これを突破しないと目標(ゴール)は達成できない。

Transcription

【0:00】コンフォトゾーンとは人が快適に過ごせる空間

コンフォトゾーンというのは、慣れ親しんだ世界、簡単に言えば昨日までの自分が作り上げた世界。

でも我々が「こうなりたい」っていうのは、常に未来のこと。それをではゴールと言ったとき、この未来のゴールの世界は昨日までの世界とは違う。

なぜなら現状の延長線上にゴールは無いから。ゴールというのは現状の外にあって、初めてゴールという。

どうもこんばんは、ピエロです。

今回はその日常の連続の先にゴールは無いよ、という非常に残酷な話です。

皆さんはコンフォトゾーン、という言葉を知ってますか?人が快適に過ごせる空間、それを心理学用語でコンフォトゾーンと言います。

家なんかもその一つで、男なら髪の毛ぼさぼさ、女なら化粧をしない、そんなラフな状態でも何のストレスも無く過ごしていられる。そんな状態を、コンフォトゾーンといいます。

自分たちがそこにいることが心地よい、コンフォートな空間で、あなたも実際今この動画を見ている。

【0:43】コンフォトゾーンをでるとどうなるか

ピエロなんかはサッカーを見るのが凄い好きで、そのサッカーから学ぶことは多いです。

週末は海外の試合を一通り見てるんですが、例えばサッカーでは試合をするとき、ホームと、アウェーって毎週試合ごとにスタジアムを変えてるんです。

自分のいつも練習してるホームで敵を向かい入れて試合をしたり、逆にアウェーにいって試合をしたりする。勿論スタジアムって言っても場所は、地続きじゃなくて海を挟んだりしている。

だから毎回彼らは結構な距離を移動して、試合してるんですね。そこで非常に興味深い話があるのですが―

彼らはアウェーの戦いのときは「最初から勝つつもりがない」らしいんです。

つまり海外サッカーでは、敵のスタジアムに入って戦うとき、最初から勝ちを狙うのではなく、徹底的に引き分けに持ち込む戦い方を取るんです。

なぜかって、アウェーでの戦いは精神的苦痛が半端じゃないからです。

一度アウェーのピッチに立てば、その選手に向かって人種〇別などの罵詈雑言が降り注ぎ、ボールをもてば怒号が聴覚を塞ぎ、怯んでミスをすれば拍手が起きる。

そんな殺気だった空間でサッカー選手たちは、90分勝負をしなきゃいけない。いくらプロと言えども足は竦むし、恐怖は感じる、故に自分の100%がまず出せない。

海外のアウェー戦では実力が均衡するか、ちょっとでも相手が上なら、最初から引き分けを狙う。

【2:10】コンフォトゾーンを維持する理由

そしてこれは何もサッカーに限らない事です。前に立って発表するときも同じですよね。

「数百人の見知らぬ大人を前にプレゼンする」ってなると怯む。

慣れてないなら、尚更そうです。鼓動が早まって、声が裏返ったりする場合もある。そうなったらもう「良いプレゼンをする」というより「失敗しない様に振る舞う」方に完全にスイッチが切り替わる。

人は自分のコンフォトゾーンの外に出たとき、急激に上がったりして声が裏返る。

オリンピック選手なんか見てて思うのは、声を発さなくとも緊張してるのがわかる。筋肉がこわばって、呼吸が浅くなり、リズムが乱れている。

案の定自己ベストとは、ほど遠い結果を出す。

コンフォトゾーンの外に出たら、人はそうなる。そしてこれは知的活動でも、同じことがいえます。

簡単に言えばコンフォトゾーンじゃないときは、知能レベルが下がります。

皆さんもありませんか?

「何で思いつかないんだ!」って自分を責めて、責めて、責め続けたのに、何も出なかったこと。8時間とか同じことを考え続けるんですが、無理なときあるんですね。でも「ああ無理だ」って開き直って風呂に入った途端、唐突に思い浮かぶことがある。

8時間欲し続けていた解答が、いつも通りの生活に戻った瞬間思い浮かぶんです。

基本我々がパフォーマンスを発揮できるのは、コンフォートゾーンの中にいる時であり、だからこそ我々はコンフォトゾーンを維持しようとして生きていているのです。

声が上ずったり体がこわばるのは、環境がコンフォートゾーンではないというだけ。これは環境と自分の関係の話なんです。

だから皆パフォーマンスを発揮したいが為に、コンフォトゾーンに戻ろうと瞑想をしたりする。

【2:51】コンフォトゾーン脱出するには

因みに瞑想マニアって最近多いですよね。

そういう人たちに一つ忠告しておくと、そのコンフォトゾーンの維持という行為は一方では凄くいいんだけども、もう一方では、果てしなく狂暴な障害になることを忘れてはいけない。

コンフォトゾーンというのは、慣れ親しんだ日常の事ですよね。言ってしまえば、昨日までの自分が作り上げた世界です。

でも我々が「こうなりたい」って願ってきたことは常に未来のこと。

それをではゴールと言ったとき、この未来のゴールの世界は昨日までの世界とは違うんです。

つまり我々がゴールを設定したとき、そのゴールは「我々が今過ごしている、現状の延長線上」には無い。そういうゴールというのは、現状の外にあって初めてゴールという。

もしコンフォトゾーンの中にあれば、そんなものはゴールとは言わない、ただの日課です。ということは我々が掲げるゴールは、常に安心安全の領域の外にある。

だから動くと戻ろうとするし、視ようとすると塞がれるし、達成しようと動くと達成させないように動く。

意識ではそうしたいが、無意識がそうさせない…凄く凄く、恐いことです。これが実は、コンフォトゾーンのもう一つの働き。

【3:49】なぜ夢をかなえられないのか

コンフォトゾーンの外へ一歩でも歩み出せば、恐怖が作動し、あらゆる手段を使い現状に引き戻す。

  • なぜ大衆は平均中立調和安全安心を信仰するのか?
  • なぜ9割の人は夢破れるのか?

それは意志が弱いとか、そんな簡単な問題じゃなかった。

そこにはコンフォトゾーンという、人が人を守るために長年かけて身に着けた、無意識の防衛本能が強く関わっている。自分を守るために、自分を現実の外に出させない。

コンフォトゾーンにいれば生産性が上がり、発想が豊かになり、体が言うことを聞くようになる。

しかしその代償に―ゴール(夢)の達成は不可能になる。

ゴールここで一応ゴールって何かを話しておきますが、このゴールというのは「現状の自分には想像もつかないような理想の状態」をゴールと言います。

営業マンの契約件数が、1件2件上がることは想像がつくわけです。だけどそれが100件、1000件になることは想像がつかない。この想像がつかないくらいが、正しいゴールの設定なわけです。

それは「結果」がではなく、「やり方」が想像つかないという事です。

【4:39】不安恐怖言い訳が出る

ただそのようなゴールを設定したとき、我々の凡人の、この干し柿の様にしぼみきった右脳は「それは現状の外だから、そんなの無理だろ」とできない理由を非常にクリエイティブに、鮮明に作り出すんです。

例えば副業―将来の自分の為に何か行動を起こそうと、副業を考える。

次の瞬間私たちは、頑張ろうと行動するのではないんです。その発想から、どうやったら逃げられるかを考えるんです。

  • いつもの睡眠時間が削られる
  • いつもの仕事に支障が出る
  • ストレスがたまる

とにかく挑戦をすると、コンフォートゾーンが崩れる。

そうなると私たちはそれをやらなほうがいい理由、やっても失敗する理由を、物凄くクリエィティブに考え出すわけです。

これ面白いのが普段は全く何も考えられない人でも「これできる?」って聞いたら、それが無理な理由を、物凄くクリエイティブに言ってくるんです。

つまるところ、コンフォートゾーンを維持するために知能が上がって、脳が物凄く良く動く。こうして私たちは現状の外に出る事を回避する。

我々のこの長い人生には、生き方を根本から変える様なポイント、チャンスというのが定期的に降ってくるんですね。その現状を変えるきっかけ、ブレイクスルーのチャンスが来るたびに我々は、それを鮮やかに蹴り返すのです。

そしてそのとき物凄く理詰めで、蹴り返した言い訳を、暗示のように繰り返し、完全に自己正当化を済ませ、記憶から消し去っている。

【5:41】クリエイティブ・アボイダンス

これは普段真面目に仕事している人ほどやるんです。

私は学生時代巨大なボランティア団体に属していましたが、そこで「新しいプロジェクトをしよう」という類の話をする度に、声高に反論する人が一定数いたんですね。

これは私の偏見なのかしりませんが、そういう人は上に立つ女性に多いです。典型的な学級委員長タイプでしたが、新しい挑戦を始める見解を誰かが述べる度に、嫌悪を示していた。

それは意図的というより「無意識に」嫌がっていた。そしてそれをやらないほうがいい理由を、非常にクリエィティブに発表しだすんです。

今ならあれがなんだったのか分かりますが、あれはコーチング用語でよく使われている所の「クリエイティブ・アボイダンス」というやつです。

「創造的回避」―コンフォトゾーンを乱す行為に対して、彼女はクリエイティブに回避しようとしていた。そしてこれが私たちがゴールを設定する時にも起きている。

目標設定をしてがんばろうって意気込んだのに、数日後には創造的回避の行動を取り出している。そこでいかに達成しても意味がないかって、ぶつぶつ念仏の様に唱えている。

皆さんがこれから何かを始めたとき、それを諦める最大の原因にクリエイティブ・アボイダンス―創造的回避があがってくるでしょう。

そしてそれはコンフォトゾーンを守るための無意識の本能的行為なので、消すことは不可能です。目に指を突っ込まれたらまぶた閉じるように、挑戦をしようとしたら創造的回避が起きる―セットなんです。

勿論コンフォトゾーンにいれば生産性が上がり、発想が豊かになり、体がいうことをきくようになるでしょう。しかしその代償にゴール(夢)の達成は、不可能になる。

いつもの日常、いつものやり方、いつもの思想を維持し続ける限り、コンフォトゾーンの中に居続ける限り、その現実の延長線上に、ゴールは無い。

ゴールは常に現実の外にある。だから9割の人はそこから出ない。でも夢があるなら、でるしかない。

life starts outside the comfort zone

―人生は、コンフォトゾーンの外で始まる。

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