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あなたがダメだとわかっていても先延ばしにする理由 :才能の言語化#49


【00:00】気分が悪くても先延ばしにする理由

ずるずると先延ばししていた作業を終わらせるため、パソコンを開く。しかしパソコンをいじらずに、スマホのチェックを始めてしまった。

ニュースをチェックするのでしょうか?お気に入りのYoutubeを見るのでしょうか?ショート動画を見始めました。

段々とやる気がうせていくのがわかる。ダメだとわかってる。でもまだ時間はあるし、取り敢えずちょっとだけ見よう…気づけばもうこんな時間! でもまた明日やれば大丈夫―

次の日は昨日よりも苦しい。

皆さんにもこういった経験があるのではないでしょうか?

先延ばしのサイクルに嵌れば、ダメだとわかっていても先延ばしを続けてしまう。

【00:27】先延ばしの種類

なぜダメだとわかっているのに先延ばししてしまうのか?

ここで皆さんに誤解して欲しくないのは「予定を延ばすこと」と「ずるずる先延ばしにすること」は違います。

「どの作業を先にし 、どの作業を後回しにするか」は序列をつけているだけで先延ばしではない。

先延ばしとは

「やると決めた作業を正当な理由もなく避け、それが悪い結果をもたらすと分かっていながらも、ずるずると後回しにしてしまうこと」

先延ばしをすることで「自分の体に苦しみを与える」と分かっているのに、それをしてしまう。非常に合理的ではない―がしかし、私たちはそれをしてしまう。

【00:53】先延ばしの原因

なぜダメだとわかっているのに先延ばししてしまうのか?

皮肉なことに先延ばしとは「体が自らを守ろうとした結果」なのです。コンフォトゾーンでも話しました―私たちの脳は無意識のうちに、脅威と見なす作業を回避しようとする。

参考できない理由を探すな【挑戦をする前に聞け①】“無意識”が挑戦を辞めろと言ってくる:才能の言語化#37

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仕組みは簡単で

  • やらなければいけないと認識した瞬間、脳は迫り来る恐怖に反応
  • 感情処理や脅威に関与する「扁桃体」がアドレナリンを放出、恐怖反応を引き起こし
  • このストレスにより引き起こしたパニックは「前頭前野」の長期的な思考と、 感情のコントロールを狂わせる。

そして脳はよりストレスの少ない作業を優先し、恐怖の回避を行い出します。

【01:22】恐怖を感じる理由(2つの実験)

なぜ「やらなければいけない」ということに恐怖を感じるかと言うと―

「やらなければいけない」というその強い思いの中に自分への不信感があるからです。

  • 未知のモノへの恐怖
  • 自分の能力への不信感
  • 不安

といった「否定的な感情」がトリガー(きっかけ)となり、先延ばしという行動が選択される。

TEDの教育機関が行った、先延ばしをする大学生を対象にした研究では「ストレスが溜まりやすい作業または、困難だと感じる作業」が先延ばしされる可能性が高いと判明。

またその作業の困難さが、作業を先延ばしにしている間にずるずると高まっていくこともわかりました。 

以前動画でも話しました「エメットの法則」

参考【必見】4時間以上は惰性だから辞めたまえ。人生を確変させるための作業姿勢:才能の言語化#39

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人はギリギリまで手を付けない傾向があり、先のばしすると倍の時間と倍のエネルギーを要する。

この実験でも同じ答えが出た。

またある実験では 、学生は一日中勉強するように強制させられたとき、勉強している間、実は殆どの人は「それほど苦痛ではなかった」と報告しました。

しかしその勉強を先延ばしさせた場合、勉強開始時間が迫れば迫る程に「勉強しよう」という考えが非常にストレスになるという評価で一致。

つまり勉強という行為自体は実はそんなに困難ではない。がしかし、先延ばしをしてしまうと、勉強という行為自体を難しくしてしまう。

【02:25】先延ばししても結果は変わらない

先延ばしは、私たちのネガティブな感情とリンクしているため、影響を「受けやすい人」と「受けにくい人」がいます。

感情の調節が困難な人や、悩みを抱えやすい人たちは、時間管理がどれほど上手くても、先延ばしにする傾向が強いのです 。

つまり「先延ばしする人が一律全員怠け者だ」というのは大きな誤解で、怠けるときに普通、重要でない作業で気を散らすなどしません。

実際のところ先延ばしは「気にしすぎ」という人達でほぼ占められています 。この人たちは「失敗への強い恐怖」を報告することが多く、「自分の仕事が高い水準を満たしていない事を 恐れている」ため、物事を先延ばしにしているんです。

ピエロはまんまこれで、気にいらなければすぐに先送りしてしまいした。

ただ皆さんに知って欲しいのは、先延ばしにする理由が何であれ 「多くの場合、その結果はほぼ変わらない」ということです。

先延ばししようが、先延ばししまいが、出る結果は同じだということです。

【03:11】先延ばしをするとどうなるか

だからこそ「先延ばし」という感情がよぎったら、直ぐに取り組んだ方がいい。

頻繁に先延ばしをする人は長期的に

  • 不安や抑うつ
  • 継続的なストレスと、それに伴う身体的疾患

に苦しむ可能性が高くなり、また先延ばしにすると、先延ばしした瞬間は一瞬、本当に自分のストレスを下げるので、次ストレスの多い仕事にであった時も「ストレスを緩和しよう」と体がまた先延ばしを推奨し―

困ったことに、その先延ばしの感情は、ドラッグのようにどんどん強まっていくのです。

【03:36】2つの解決策

では先延ばしのサイクルを断ち切るにはどうすればよいのか?

今までの研究では「先延ばしする人は規律を創り、時間管理を徹底する必要がある」と考えられてきました。

しかし今日、多くの研究者は正反対のことを言います。

「自分に厳しくしすぎると、作業に対してストレス反応を積み重ねるため、脅威がより一層増す。ゆえにこういったストレス反応を断ち切るためには、自分の中にあるネガティブに対処するしかない」

ではどうやったらネガティブと向き合えるのか?

最も簡単かつ効果的な方法は「作業をより小さな要素に分割し、何をするのかを明確化する」こと。

そしてもう一つは「ストレスに感じることを、日記に書き出す」ことです。

自分の頭の中にもやもやがある状態で仕事をすると、手が止まってしまうんです。そこで作業をする前に、紙にストレスになることを書きなぐるんです。その時変な言い回しはいらず、怖いなら「結果が出ない事が怖い」とストレートに書きなぐる。

すると自分の中でもやもやしていたことが、浄化するように薄れていき、作業一点に集中できる。紙に感情を移すことで、頭が軽くなり、視界がクリアになる。

また、もやもやが頭を埋め尽くしたら、頭を振ってみて下さい。バカバカしいですが、非常に即効性があります。

思考をしているのは「脳」なので、頭を振ると脳が止まり、思考が壊れ、無意味な雑念が浮かび上がらなくなります。

【04:42】結論

ダメだと分かっていても先延ばしをしてしまうのは「自分の脳がその作業へ恐怖を感じているから」

恐怖を感じる原因は「やらなければいけない」という強い感情の中に「自分への不信感」があるから。

ただそれは「気にしすぎ」という性格が強く出ているだけで、現実は、先延ばししようがしまいが出る結果は変わらず、ゆえにシンプルに、先延ばしせずやったほうがいい。

先延ばしをしない為の具体的方法論は

  • 作業を細分化する
  • 日記をつける
  • 頭を振る
  • 「先延ばししたいな」と思った瞬間に瞬間に作業に取り掛かる

―など根本的な行動が最も効果的で、最良の解決策になります。でも、それでも先延ばししてしまう事ってあるんです。

忘れてはいけないのは「例え出来なくとも、人生単位で見ればそれはそんなに問題は無い」ということ。

クローズアップで見れば「非常に大きな目の前の出来事」も、ロングショットで見れば「忘れ去られる記憶の一つ」に過ぎない。

次回にもっとうまくやるための改善策を立て、一度離れるのも手です。


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