Summary
弱者になったら受ける差別「優生思想」
Transcription
【0:00】優生思想の意味
どうもこんばんは、ピエロです。
先日人気Youtuberのダイゴさんが
「生活保護の人たちに食わせる金があるなら猫を救ってほしい、ホームレスの命はどうでもいい」
などと発言し、炎上しました。
そして謝罪動画を再三にわたって出した中で
「僕は普通の人とは違うので、普通の人と一緒にしないでくれ」
と持論を述べていたので、今回はなぜ彼はこれだけ批判され、何が具体的に間違っているのか動画を作りました。
彼は現在、社会的な制裁を受けています。
今回のお話は「能力が高い人は能力が低い人より人間的に優れている」
若くして財を成した人たちがよくしがちな「優性思想」について、何が未熟なのかをダイゴさんを例に3つの視点で話します。
今回のお話は学校では教えてくれないので、多くの大人が本当はどれが正しいのかを知りません。
これは、社会で自らが学んでいくしかない道徳なのです。
そして彼は今回の動画で話す内容を知らなかったので、社会的制裁を受けるに至るまで追い詰められたのです。
【0:47】この社会は能力至上だからこそ
皆さんにまず押さえておいて欲しいのは、まず間違いなく我々の住むこの社会は能力至上主義だという事です。
社会に出れば、お金を稼ぐ能力。
学生であればテストで点を高く取る能力
オリンピックであれば体を動かす能力
人間関係であれば人付き合いの能力
そしてそれらすべてに才能という能力が付いて回る。
この現代社会は、ありとあらゆるところで能力至上を取り、能力こそがすべてを物語るのです。
ただ能力がすべてだと思われる社会だからこそ、能力じゃない部分で人を判断できる人ほど、優れた人はいないのです。
それでは私が学んだ、優勢思想の愚かさを聞いてください。
【1:16】知性と品性
ある日、大震災をきっかけに津波が起き、自分の親と見ず知らずの他人の親が、津波に同時に流され溺れていました。
津波の勢いはかなり強く、救助には酷一刻を争います。
そのため、どちらか一人しか救えないです。
あなたは、どちらの親を救いますか?
この質問を受けた時多くの人はここでまず思うのです
「もちろん、自分の親を助ける」
ただ、おそらくこう口にします。
「親を助けて、同時に他人の親も助ける」
一応は全く知らない親でも、他人を助ける施策を考えるのです。
これが人と人の関係のあり方を知っている、品のある大人の回答という奴です。
では彼はこの問いに対して、どう回答するのか。
今回の発言を参考にすれば、彼はこう回答します。
「まず池に飛び込んだら、他人の親の頭を完全に押し込んで、それから自分の親を助ける」と。
これは攻撃的な子供が、よくしがちな回答です。
何をしゃべるかが知性であり、何をしゃべらないかが品性。
彼は間違ったことをしゃべり、知性の無さを露呈し
喋らなくていい事を喋り、品性の無さを露呈したのです。
そして彼は自分が関係の中で生かされていることを忘れ、その発言で我々社会との関係を壊したのです。
【2:14】驕り
よくYoutubeは誰でも見れる開けた環境だ、と多くの人は発言しますが、今回の件でも、今までの件でも分かるように、実はどれだけ多くのフォロワーを抱えていても、結局はクローズドなコミュニティなのです。
だから普段から弱者を嫌い、猫を好む発言をしていても、この人はこういう議論のときこういう発言をする、と彼を理解してくれる少数のフォロワーと共に何となくエンタメとして消化できていたのです。
ただそこでフォロワーが、その優生思想を聞いても殆ど文句を言わないので、これは大衆の意見としてありなんだ、と彼自身が勘違いし、どんどんその独自の偏見はエスカレートしていったのです。
そして今回、この驕りから生まれた我儘な振る舞いが完全に間違っていると、開けた社会にいる大人たちによって発見され、強烈な牽制をうけ、彼は意見を引っ込めることになったのです。
思想は目に見えないので、そこには正解がないかのように語られますが、その思想を研究している側からすれば、実は大体の思想に結論、答えはあるのです。
自分は普通と違うから、普通の人たちと一緒にしないでくれ。
と能力ある人は言いますが、残念ながら社会的な立場にいて活動ができる時点で、普通の人と逸脱して違えることなどないのです。
唯一違うとすれば、能力くらいのものです。
自分は普通と違うから、一緒にしないでくれという。
自分があたかも特別な存在であるかのような驕りをもった、その未熟さに気づき、修正しなければならない。
権力を持つと人の気持ちが分からなくなる、という論文を昔誰かが紹介していました。
【3:27】歴史的観点
たたき上げで成り上がった富裕層の多く、特に若年層は
「なぜ俺は、稼いだ金が税金で半分持っていかれなきゃいけないんだ」
などと思います。
実際多くの実業家は、香港やシンガポールなどに会社を構え、日本での納税を免れています。
もちろんそれは、ある意味では正義なのです。
ただそういった方々が、一つ知識として入れておくべき歴史の話があります。
我々人間は太古の狩猟時代、マンモスを狩っていました。
そしてこのマンモスの狩猟時には、現代と同じよう男の中にも序列があり、飛びぬけて狩りの上手い奴、またはどうしようもない奴がいたのです。
ただ興味深いのは、とびぬけた狩猟能力を持っている人は、自分が多くの獲物を仕留めたからといって自分一人だけのものにはせず、必ずその集団生活を営んでいた皆に均等に分けていたのです。
なぜか?その関係の崩壊を防ぐためです。
彼らの社会は、能力至上主義ではなかった。能力の高い低いに関係なく、常に平等に獲物を食した。
私たち能力至上のこの社会では、お金を稼いだ人々は稼ぐ能力には長けていて、すごいと憧れる対象になりますが
お金を稼ぐと同時に思想の勉強はちゃんとしているのか?富裕層が必ずしも尊敬されないのはここにあります。
「能力はあるが、思想に乏しい」
能力を身につけたならば、次は思想の勉強をしなければならない。それをしなければ、今回のように迫害のターゲットになるだけです。
【4:36】富得た人の成るべき姿
では富裕層になった後多くの人に支持される人は、どのような考えを持っているのか。
彼らはこう思っています。
「私がこれだけ稼げたのは、誰よりも必死に狩りを行ったからだ」
ただこの狩りの対象は、お客さんだった。
お金を出すのは、ネットでも、物でも、銀行でもなく
「人」
私たちはお客さんを狩りに狩りまくって、彼らからお金を得て、富を築いた。
私は彼らを助けたつもりだった。
ただ、つもりでしかなかった。
なぜなら彼らはまだ悩みを抱え続け、自分だけ経済的救済を受けたから、多くの人を踏み台に能力を駆使し、自分だけ一抜けした。
だからこそ思想ある人は、本気でこう言うのです。
「皆さんのおかげで、これだけ稼がせてもらった。
これからは、恩返しをしていきたい。」
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