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よく「日本人は無宗教だ」などと言われますが、それって大きな誤解で、日本は近代国家形成以前から
- 結婚をする文化
- 埋葬をする文化
- 規律を守る文化
―などが存在し、それって完全に宗教的発想なんです。
そもそも現代のあらゆる道徳や倫理観は、突発的に生まれたものでなく、数千年前に仏教やキリスト教で言われていたことの焼きまわしなんです。
特に日本は、外国人から見ればやはり「仏教の国」なんです。「だけど日本人は神などいない、と言うじゃないか」と思うかもしれませんが、それはお釈迦様の考えそのものです。
そして決定的なのが「日本は川に行けば川の神がおり、山に行けば山の神がおり、米を食えば米にも神がいる」という生物無機物を問わず、全てのモノには霊がやどるという「アニミズム的思想」を強く持っているのです。
この日本人の持つ霊的存在への信仰「アニミズム」は、宗教の最小単位です。