【00:00】今あなたが最も欲しいもの
皆さんは今何が最も欲しいと感じますか?
高級なディナーですか?広い家でしょうか?最新鋭の家電ですか?美人な彼女でしょうか?それとも巨万の富でしょうか?―全くピンとこない。もはやそれらの欲はメジャーではなくなったのです。
- ディナーは高級じゃなくても良いから、多くの人からいいねが欲しい。
- 巨万の富は得られなくていいから、多くのフォロワーが欲しい。
- 高級な家電は変えなくてもいいから、たくさんの知識が自分から出てきて欲しい。
- 美人な彼女ができなくとも、多くの人と繋がれればそれでいい。
時代は転換期を迎え、我々今物質的なものに価値を感じにくくなり、それ以上に精神的なことを重視するようになった―ある企業の登場をきっかけに。
【00:34】歴史を転換させた企業
どうもこんばんは、ピエロです。
今回は「次のニューリッチは無形資産、次の時代の資産家は無形資産を持つ者たちだ」という話をしていきます。
皆さんはもう重々承知だと思いますが、この20年間で大きく時代が変わったな、と体感している方は多いんじゃないでしょうか。
恐らく…いや、ほぼ確でこの20年間は歴史の転換期であったとのちに語られるであろうほど、ある企業の登場をきっかけに私たち庶民の生活スタイル(様式)は大きく変化し、それに伴って私たちの考え方まで大きく変化した。
人世代前なら「何をすかしたことを言っているんだ?だから成功できないんだ。女だろ、金だろ、ブランドだろ、寿司だろ―」みたいなとこから、我々は今物質的なものに価値を感じにくくなり、それ以上に精神的なことを重視するようになったんです。
1996年、その年最も成果を上げた企業を順位付け(ランキング)する「世界時価総額ランキング」が発表されました。そこで世界中に衝撃が走った―ある企業の登場です。
本来このランキングでは、金融、土地、株、労働者など、莫大な資本の裏に莫大な成果を上げた「世界経済を支配している企業」が並ぶのですが、そこに一社だけ場違いな企業が登場したのです。
人もなければ金も土地もない、ありえない小資本でランクインし、以降その会社はとてつもない衝撃波を放ちながら、世界経済をひっくり返し、我々の価値観も変えた―
「マイクロソフト」の登場です。
マイクロソフト登場以前以後で、世界経済の支配者は分けられ
マイクロソフト登場以前以後で、人類の生活様式はかわり
マイクロソフト登場以前以後で、人類の欲求は変わった。
そしてそれに伴いビジネスの形態も激変したのです。この資本主義社会では、住む場所や遊ぶ場所、食べるものに物凄くお金が集まるんですね。裏を返せば
- 住む場所を提供する者
- 遊ぶ場所を提供する者
- 食べるものを提供する者
が儲かる―つまり有形資産を持つものが儲かった。時価総額ランキングを見ると良く分かります。特徴的なのは2015年、上位を
- アップル
- アルファベット
- マイクロソフト
- アマゾン
- フェイスブック
という米国のインターネット企業や、アリババなど中国のインターネット企業が占めています。これらの企業の大半は、わずか30年前には一つも存在していませんでした。
しかし1996年のマイクロソフト登場をきっかけに、時代は無形資産へシフトしていった。住む場所、食べるもの、遊ぶ場所はずっと必要とされていますが、それは何のために必要とされているのか?理由が変わってきた。
ただ住むためじゃない。ただ食べるためじゃない。ただ遊ぶためじゃない。
【02:40】貨幣経済社会から評価経済社会へ
全ては「見せるため」という概念へ変化してきたんです。この見せるという行為は無形―形がない。でもそれをみんながしている時代、する時代なのです。
つまりお金を稼ごうと人生の舵をきったとき、我々若者は飲食や不動産などの現物をわざわざ所有するより、それを見せる媒体に関わった方が早い(儲かる)。
「貨幣経済社会」ではなく「評価経済社会」がきている。形のある物質的なものより、形の無い評価に類するモノが資産へとなっていく。
何が言いたいかというと「次のニューリッチは無形資産から生まれる」種銭ゼロで100億を手にする時代―ゼロエマージナルコストエコノミーの時代に完全にシフトした。
そして今後富豪へとなっていく人たちは、ビジネススキルで成り上がっていくというより、知識を深く知っていてそれを体現(表現)できる人たちが時代の中心になっていくのではないかと、私は予測しています。
岡田斗司夫さんがこのようなことを言っていました。
「いずれYoutubeでは言語の壁が壊れ、日本語から英語、日本語から中国語など、主要言語の翻訳が0.1秒程度でできるようになり、世界中の言語の壁は取り払われ、国内戦争だったものが世界戦争へと発展していく」
岡田斗司夫Youtubeチャンネル
と、そこで中途半端なエンタメYoutuberは全員淘汰される。日本人は確かに企画力が抜きんでているので、非常に面白いものを作れますが、言語の壁が壊れればそれは隣にいる14億人にすぐ真似、何倍もの規模感で再現され、そのさらに裏には14億人のインド人が待ち受けていると。
すると日本人に限らず、世界はそちらを見るようになり、そして彼らにお金が集中する。資本の投下できない日本のエンタメYoutuberは広告をはく奪され、Youtubeから撤退。残ったのは、広告は別につかなくてもいいという、ボランティアでYoutubeをやっている人たち。
その荒波の中で生き残っていくのは、突き抜けた能力を持つ者だけだと。
【04:13】次世代のニューリッチは文化人たち
次のニューリッチは、学者や宗教者、小説家や大学教授、医者など、今までの資本主義社会では日の目を浴びてこなかった「文化人」だと私は思うわけです。
彼らの発想、言葉、知識は常に世界の第一線ゆえに、世界中から必要とされ、次の時代のニューリッチ―彼らが次の時代の中心に行くと思います。
つまり貨幣経済社会では評価されなかった「知識という無形資産をもつ文化人たち」が、ビジネスの中心に添えられる。それがこれからの時代だと。ゼロコストで資産家になれる時代、全員にその門戸が開かれていますが、結局その難易度は有形資産時代と変わらない。
ただもしあなたが財を成すために株や不動産に手を出そうとしているなら、一旦考えた方が良い。今投資家たちは全員無形資産へシフトしています。