怒りには2種類ある
「社会的な怒り」と「本能的怒り」
まず本能的な怒りには「扁桃体」が関係しており―例えば「食べ物を取られた!」や「テリトリーに侵入してきた!」など「闘争か逃走のための身体的咄嗟の反応」が本能的怒りなんですね。
そして社会的な怒り。社会的な怒りには「前頭前野」が関係しており、これ実は怒りには社会的ルールの維持や確認などにも役立っていると考えられていて、大人たちがする社会的な怒りの矛先は主に4つです。
- 支配的な怒り(相手を自分の思い通りに動かしたいとき)
- 主導権争いで優位に立つための怒り(交渉などで相手よりも優位に立ちたいとき)
- 権利擁護の怒り(誰かに自分の権利・立場を奪われそうになったとき)
- 正義感の発揮の怒り(正しい(と自分が思っている)ことを教えてやりたいとき)
いずれの要素にも根底には「〇〇であるべき」や「〇〇すべき」という、道徳的社会的信念が含まれています。
これが時に私たちの首を絞め、これが時に私たちを守る。